東濃地方/美濃焼編
皆さんこんちには。小島です。
今回は美濃焼の産地として有名な東濃地方に伺った際のことをお伝えします。
美濃焼は国内の陶磁器シェアの半分以上を占めるなど、私たちの食卓にとても馴染み深い製品です。私ももちろんその存在を知っていましたが、改めて自宅にある食器や近所の生活雑貨屋さんに並ぶ食器類をよく見てみると、美濃焼が思っていたよりも身近な存在であることに驚きます。
弊社の海外のお客様も美濃焼に強い関心をもっており、是非とも製品に対する理解を深めていただこうと、お付き合いのあるお取引様のご協力のもとお客様を連れて美濃焼の製造工程を見学させていただくことになりました。
工場に入った途端、器の山がずらっと並んでいる様子や数々のベルトコンベアーに載せられ次々に運ばれている器の様子に、一瞬で映画の世界に入ったかのようでした…。
粘土の塊が鮮やかな色模様を纏った美しい器になるまでに、成形、色・絵付け、施釉、焼成など、様々な工程がありますが、それらを一度にできるわけではありません。次工程に移すために乾燥や前準備に時間がかかり、特に焼成は半日から丸1日近くかけて行います。もちろんすべてが自動化されているわけではなく、職人の方々の技術も相まっています。シンプルそうに見えますが、一つの器にたくさんの時間を技術が注がれていることを実感させられました。一方、その一連の流れには一切の無駄がなくずっと見ていられる気がしました。
美濃焼は時代のニーズに応じてその形やデザインを変えることで長きに渡り繁栄しており、美濃焼の中でも様々な種類があるそうです。今後、美濃焼からどのような製品が誕生するのか、非常に楽しみです。
では、また次回、お楽しみに。
P.S. 出張先の近くに実家があるので、寄ってきました。
秋の心地よい空気と、懐かしい景色に心癒されました。