初めまして。(新入社員①より)
みなさま、初めまして。7月よりディグラフトに入社した小島と申します。
世界中の文化を尊重し、その素晴らしさを人々にお届けすること、また時には新たな価値を創造する役割に心惹かれ、入社を決めました。
入社早々、新しい文化や価値観に触れる機会に恵まれ、そこから生まれる価値のある製品をより多くの人に届けたい気持ちで溢れています。
今回は、福井県の若狭地方を起源とする伝統技法”若狭塗”を駆使した若狭塗箸の製造を学ぶため、関連会社であるカワイ株式会社にお邪魔しました。
カワイ株式会社は福井県小浜市で創業して以来80年以上に渡り若狭塗箸を製造する老舗メーカーです。若狭湾で採取される貝殻や砂で装飾し、その上に何重もの漆等を塗り、研ぐため、若狭塗箸の製造は非常に手間と時間がかかります。そのため、もともと江戸時代の大名や武士の間でのみ広まった高級品でした。
カワイでは伝統的な箸だけでなく、和洋中問わず現代の多様な食卓に並べても見事にフィットしかつ機能性や環境保護を重視したものなどを多く製造しています。長年培われた経験のなかで伝統技法の良さを損なうことなく、むしろ現代の価値観と融合した、箸の新たな魅力を引き出す工夫がたくさん伺えました。
実際に塗りの作業を体験させていただきましたが、簡単そうに見えて非常にコツがいる作業でした。
一定のスピードと角度で引き抜かないと、箸全体に均等に塗ることができません。そして、長時間やっていると指や肩が痛い…。おそらく不慣れからくる余計な力みによるものでしょう。
他にも模様付けの作業も体験しましたが、素人の私には難しいものでした。工場の皆さまには大変ご迷惑をおかけしました。
見るだけでも美しい若狭塗箸ですが、このように実際にその製造工程を見て、体感することで見えてきた苦労や魅力が多くありました。
ぜひ、みなさまも普段使いから贈呈品まで、幅広い用途で若狭塗箸を手に取ってみてください。
次は、どんな製品の魅力をみなさまにお伝えできるか、わくわくしています。
では、次回もお楽しみに。
P.S.小浜市の自然や街並みにも、すごく癒されました。